March 2022

 

仕事も含めて盛りだくさんのひと月でした。中でもとにかくロミジュリのウェイトがとにかく重くて色々と考えさせられたけど、心震える素晴らしい公演に巡り会えたのは本当によかったと思う。

 

<アイドル>

BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL

本国での久々のオフライン公演となれば見るしかないでしょう…!セトリがとにかく豪華で楽しかったー!欲を言うと彼らが踊る姿をもっと見たかったかな…私はBTSのダンスに衝撃を受けてそこからKPOPにはまっていったので、バキバキ踊っているところをたくさん見たいのよ…

 

・2022 SVT 6TH FAN MEETING <SEVENTEEN in CARAT LAND>

は〜〜〜もうこれがめちゃくちゃ楽しかったんだ…!ファンミでまさかの4時間越え…!配信の難点は字幕が上手くつかないことだけど、それでもトーク部分がめちゃくちゃ楽しかったのは何でだろう、本当に面白かった。

パフォーマンスも最高だった。まずもってセトリが神。舞花が見られて本当に嬉しかった…あれは芸術の域だわ。スンチさんが美しすぎてびっくりした、グループの統括リーダーということもあって今まで彼に対しては「堅牢」というイメージを抱いていたのだけど、ものすんごく儚かった。髪色がミルクティーっぽいピンクだったのも相まって、桜に攫われてしまいそうだった。あの美しさは中々忘れ難いよ…そして、忘れちゃいけないHOME;RUN、本当に最高。Rock with youもよかった。野外でやるRWYってだけで最高が確約されてるのよ、「この夜は短く君は当たり前じゃない」を体現してるわけだもの。そう、あなたたちの存在は当たり前じゃない…

トークコーナーでヨジャグルの曲で踊るセブチさんを見れたのも最高だった、ここでもスンチさんがさあ…なんであんな恥ずかしそうなの?見ちゃいけないものを見たような、妙な気分になるじゃん…好き……あとは、森の子供?を踊るミンギュもよかった。バレエっぽい踊りだったけど、彼は絶対にバレエダンサーの素質があると思う。伸びやかな腕の使い方がよかったもん。身長もあるし、絶対にバレエダンサーに向いてる。(何の話?)

最後を明るく締めるのも好き。私も早く一緒にアジュナしたい。はよ5月になってくれ…

 

・[DINO'S DANCEOLOGY] Charlie Puth - Cheating on You (with SEUNGKWAN)

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これが本当に最高だった!ディノちゃんのダンスが上手いのは言わずもがなだけど、スングァンちゃんもめちゃくちゃ上手いのよね…彼はメインボーカルぞ…?歌も上手いのに踊りもできちゃうの、神は彼に何物与えるつもりだい…?となってしまう。二人とも全然踊りの持ち味は違うのに、ちぐはぐな感じにならないし、それぞれの良さが活きていて、何回でも何十回でも見てしまう。

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ビハインド、めっちゃディノブって感じでにんまりしてしまった。打ち合わせなしでオールホワイト/ブラックで揃っちゃうのは紛れもない運命じゃん…

 

・weverse magazine「JUNGWONの「マウム」についての話」

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ヤン家の愛犬マウムについては、我々ENGENEはジョンウォンとの初対面の瞬間から見せてもらっているわけですが、どんどんかわいくなっていく姿が本当に印象的で、愛を注がれるとここまで変わるんだなとびっくりしていたところだったので、これを読んでものすごく納得した。そして、ジョンウォンが10代半ばでここまでしっかり物事を考えることができるの、本当にすごいことよね…

 

・THE 8 '海城 (Hai Cheng)' 

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ハオちゃんのソロ曲、徹頭徹尾良さしかなかった。彼の人柄が溶け出したような優しくて静謐な歌声に映画のようなMV、軽やかで少し切ないデュエットダンス…海城を構成する全てがものすごく誠実に作られてきたことがよく分かる、心のこもった本当に素晴らしい作品だと思う。海辺でのダンスが本当に本当によかったので、コレオ版が見たいな…ないのかな…

 

 

<舞台>

宝塚歌劇 月組公演 ミュージカル・キネマ 『今夜、ロマンス劇場で』 ジャズ・オマージュ 『FULL SWING!』

桜嵐記もその後の別箱も見ていないのでかなり久しぶりの月組さん…!とっても素敵なお披露目公演でした。今月組はめちゃくちゃ良い雰囲気なんだな〜ということがひしひしと伝わってきたのと、月城さんと海乃さんの並びが美しすぎて眼福だった…これからの月組から目が離せないな…

お芝居はラストシーン、モノクロだった世界に色がついていく瞬間が本当に美しかったのが一番印象に残っている。月組の推しは結愛かれんちゃんなのでセブンカラーズと組長さんの恋人役でたくさん見られて嬉しかった。ショーはそんなにはまらなかったけど、ありちゃんがありとあらゆるシーンで爆踊りしていて適材適所だな…と思ったのを覚えている。星組まこっちゃんと一緒に踊る姿を早く見たい。

 

・Kバレエ ロミオとジュリエット

飯島・山本ペアを2回、岩井・石橋ペア、成田・高橋ペアを1回の計4回見ました。
なんかすごく感想が長くなってしまった…

3/17 マチネ

雅也くんのバレエは好き。ロミジュリはロミオがたくさん踊るから、雅也くんの踊りを堪能できて嬉しかった…だけどお相手の方がやっぱりnot for meかな…くるみよりかは良かったけど…装飾がなくなればなくなるほど苦手度が薄れる(FLOW ROUTE>シンデレラ1幕>ドンキ>ロミジュリ>シンデレラ2幕>くるみ)傾向にあるんだと思う。雅也くんがノリノリですごくテンション高いんだな…っていうのが伝わる舞台でした。私はどうしても気持ちが上滑りしてしまってうまく乗り切れなかったのが悲しい…

 

3/19 マチネ

キャスト発表時は、石橋さんの主演は嬉しいけど、ロミオ役者ではないのでは…?と若干戸惑った記憶があるのだけど、そんな杞憂を一瞬で取っ払う本当に素晴らしい舞台だった。いやー、幕開きの瞬間から見事なロミオぶりでした。穏やかで知的で争いを好まない落ち着いたロミオがジュリエットに出会って本当の恋を知る。目が合うだけで、手が触れ合うだけでこんなにドキドキさせられるなんて…バルコニーは全てが美しくて夢のようだった。あんなに息を詰めてパドドゥを見守ったのも、幕が降りてから3分くらい涙がずっと止まらなくて、客席から動けなくなってしまったのも初めて…

岩井さんのジュリエットもかわいかったな。最初はほんの子供なんだもの。両親と乳母、友人からたっぷり愛情を受けて育った無垢なお嬢様が、運命の人と出会ってからの数日間、命を燃やして駆け抜けていく様が見事に表現されていた。悲しいくらいあっという間に大人になってしまうんだよ…そしてその姿を愛に満ちた瞳で見つめるロミオがさ…思い出すだけで泣きそうになってしまう。ここまで演技のことばかり書いてしまったけど、踊りも本当に素晴らしかった。石橋さんのバレエは元々大好きだけど、今回は特に丁寧で全ての動きが本当に綺麗だった。岩井さんも長い手足を生かした綺麗な踊りだったな、アラベスクのラインが特に美しくて印象に残ってる。2人が踊る姿が大好きだったのは勿論、マーキューシオやベンヴォーリオ、街の仲間達と踊るシーンもよかった。軽やかだけど上品で、小気味良くて本当によかった…奥田さんのベンヴォーリオも初日より肩の力が抜けてて良かったです。

ロミオが毒薬を飲んで自死するシーン、ジュリエットの手を握りながら薬を飲む人が多いけど、石橋さんは手を取らずに1人で飲んでたのが印象的だった。逆にジュリエットが死ぬときは最後までロミオの手に剣が握られている(剣を引き抜いた時に地面に落とす人が多いと思う)のが対照的で、何故だか分からないけどすごく泣けてしまった。

ロミジュリはラブシーンが他のバレエよりも多いせいか、生々しくなっちゃう回もあるんだけど、この回は綺麗なベールでふわっと覆われたかのように、終始ロマンティックなままだったのが本当に好みだった。バルコニーは幸せいっぱい!っていうより、触れたら簡単に壊れてしまうような張り詰めた儚さのある雰囲気の方が好きなんだ…どんなに明るくて幸せなシーンでもその先にある死が影を落としていたのが良かった…見るの辛いけど…

久しぶりにこんなに感情を揺さぶられる舞台に立ち会えて本当に幸せだった。終わってからずっと余韻に浸ってぼーっとしてしまっている。

バレエって本当難しいよね。言葉がないからか、演じ手のコンディションがもろに出来栄えに影響するし、受け取り手自身の状況も多分関係してると思う。(私は最近アレルギーみたいになってしまっているので、それが楽しめないときの要因として大きいと思う)正直最近は自分の気持ちが乗り切れていないのか、上滑りしているように感じることが多くてずっと悲しかったから、久しぶりにバレエの醍醐味を堪能できた気がして幸せだ…

 

3/20 ソワレ

王道ペアを見ておこうと思ってチケットを確保したけど、期待通りの高クオリティだった。しかしながら前日の衝撃が強すぎたんだ…
髙橋さんの優しげな雰囲気とロミオの役柄がマッチしていてよかったのと、マーキューシオ役の栗原さんの踊りが上手だった。ユースの主役も決まっているし、これからが楽しみなダンサーさんですね。あとは、石橋さんのティボルト…!この方は本当に何でもできるんだな…と改めて感動した。昨日のロミオはどこに行っちゃったの?と思わずにはいられない見事な悪役ぶりでした。

 

3/21 マチネ

木曜日の公演がはまらなかったので、頼むから私のこの気持ちをどうにかしてくれ…と祈るような思いでしたが、かなりよかったです。雅也くんの演技がオーバーすぎず、自然になっていてよかった。大型犬のような愛くるしいロミオだったな。そして本当に踊りが綺麗!見るたびに前回より上手になっててびっくりしちゃう。雅也くんのバレエはどんな時でも上品なところが大好きです。お相手の方も素敵で、これはプリンシパル昇格くるのでは…?と思っていたら案の定でした。おめでとうございます。

今までは技術面でうーん…って思っていたけど、大分踊りが丁寧になった気がするので、もうここからは好みの話だね。私はどんな役柄、どんな状況であろうと根っこの部分がプリンセスである女性ダンサーが好みなんだよな…ジュリエットは後半めちゃくちゃ両親に反発するけど、元々はパパママ大好き甘えん坊ちゃんな訳で…いくらなんでも親にあんな目するかな…?自分の道は自分で切り拓く!って感じの意志が強い現代的な雰囲気は、役柄に応じて出し入れできた方が良い気がする。

とはいえ、千秋楽は踊りも演技も良くて、今回をもってプリンシパル昇格なのは妥当だと思う。ただ、彼女を上げたのであれば一刻も早く美奈ちゃん(あと成田さんも)を昇格させてほしい。彼女はどんな役柄でも最高のテクニックをもって踊りこなせるダンサーで、これ以上非の打ち所がないところまで仕上がってると思う。一体いつまで待たせれば気が済むんだい…?

今回岩井さんや吉田さんとか若手の抜擢が多くて、新鮮でよかったけど(現に岩井さんは本当に素敵だった)確実に良い演技を見せてくれるであろうプリンシパルソリスト以上のダンサーさんが機会をもらえなかったのがすごく悔しい。舞台上での昇格がほとんどを占めるようになった以上、主役をもらえないとプリンシパル昇格の土俵にも立たなくなってしまうのが本当にきつい。持ち味的にもジュリエットはぴったりだったのに…

舞台上での昇格発表はやっぱりテンションが上がるし、ファンであれば喜びの瞬間を共有させてもらえる訳だから勿論嬉しいけど(実際に雅也くんが昇格したときは本当に嬉しかった)、昇格時の瞬間最大風速だけじゃなくて、その先のことだったり全体的なバランスは考慮されているのだろうか…?今回は演技多め踊り少なめの演目だけど、くるみだったらどうだった?とか、オールマイティ型のダンサーが割を食っている気がしてつい勘ぐってしまうんだ…

プリンシパルになっても実力を伸ばし続けている雅也くんといつだって最高のバレエを見せてくれる美奈ちゃんが組むロミジュリが見たかった。この気持ちが公演後も覆らなかったことが何よりも悲しくて悔しい。

 

 

<本>

チョコレートコスモス恩田陸
職場の先輩がおすすめしてくださった一冊。恩田陸は読者のペースを掴むのが上手な作家さんだなと思う。ジェットコースターに乗っているかのような読書体験ができて楽しかった…!

 

以上!それではまた来月…!