2019/2/5 初めての宝塚鑑賞 雪組『ファントム』

 

宝塚歌劇 雪組 ミュージカル『ファントム』を観てきました。

普段はKバレエばかり観ているのですが(プリンシパルソリストの山本雅也さんが好きです)、大学生のうちに様々なジャンルに触れておきたい…!と思ってダメ元で申し込んでみた『ファントム』がまさかの当選…!

もう本当に、素晴らしい舞台でした。

初めての宝塚鑑賞を終えて、感じたことを書き残しておこうと思います。

 

①専用劇場がある

宝塚は関西と関東に1つずつ専用の劇場を持っているのですね。
私が行ったのは、東京宝塚劇場。Kバレエにもオーチャードがあるので、一応劇場持ちのバレエ団として捉えていいのだと思うのだけど、やっぱり専用劇場は格が違う!
だって、オフィシャルショップがある!
Kバレエもロビーに特設ショップが出ているけど、やっぱり仮設だからかスペースが限られています。スペースが限られている=置けるグッズが少ない=あまりグッズを作れない=グッズが少ない、につながるのかな…

その点宝塚は、常設のショップが劇場内にあって。専用劇場だからこそ成せる技なのでしょう、とにかくグッズの量が多い…!DVDのみならず、舞台写真、ポストカード、トップスター監修のグッズ?、お菓子…ところせましと並べられるグッズの数々…!本当に羨ましい…

ちゃっかり、月城かなとさんのポストカードを購入しました。めちゃくちゃ綺麗。

雅也くんの舞台写真ならびにポストカードが欲しいです。公演ごとに出してほしい。

 

②拍手のタイミングがわからない

宝塚の拍手のタイミングって結構特殊な気がする…バレエって基本的に踊り終えれば拍手、すごい技が飛び出せば拍手、カーテンコールは永遠に拍手、というスタンスだと思っているのだけど、宝塚ってどうなのでしょう…?

歌い終えて、さあ拍手!と思ったら流れるように次の場面に進むから拍手できない…っみたいなことが結構あって。やっぱりミュージカルだから、物語の流れが最重要項なのかな…?
見慣れているであろう方々のタイミングを伺って真似っこするようにしていましたが…何回も見に行っていると自然と習得できるものなの…?

バレエは拍手の量がかなりシビアに観客の熱量やダンサーさんの技量と比例すると思っていて。だから、感動を伝えたいときは手のひらが痛くなるくらい、全力で拍手するようにしているんです。(特にカーテンコール、拍手の量で回数も変わってくると思うので)宝塚は割と拍手の大きさが一定だった気がする…

あとスタンディングオベーションが基本的にない?のかな…帝劇系のミュージカルは観客が全員立つまでカーテンコールが続くイメージなので、宝塚もそのスタイルだと思っていたら、違ったみたい。あまりにも素晴らしい舞台だったので、当然スタオベ!と思っていた…

 

③客席でご飯が食べられる…?

オーチャードは客席での飲食が禁止なので、ご飯を食べるとなると客席外のスペースで、ということに。帝劇もそんな感じでした。やっぱり客席外はスペースが限られるだろうし、ご飯は外で食べてからにしよう!というスタンスで今回も臨んだのですが(想像以上にレストランが混み合っていて、急いで食べた)幕間の客席にはパンやおにぎりを食べるお客さんの姿が…!今度見るときは、そうしようかな…

 

④感情の伝え方

バレエは台詞がないので、感情をマイムや踊り、表情で伝えるしかなくて。そして、それを観客が感じ取る。だから人によって受け取り方がかなり異なると思っていて。特にストーリーのないコンテだと、何も受け取ることができないときもあります。(これは私だけかも)

その点、ミュージカルはある程度の感情を歌や台詞にのせて発信してくれる、その土台がある上で、表情や体の使い方でさらに強く思いを伝えてくれる。望海さんのファントムは、孤独や愛、怯え…様々な感情が痛いくらい伝わってきました。

どちらがいいとかそういう話ではなく、単純に新鮮だなと思いました。どっちも好きです。

 

⑤とにかく顔がいい

こんなこと書いて怒られないかな…宝塚の皆さん、そろってめちゃくちゃ顔がいい…

ファントムは顔半分の醜さを隠すために常に仮面をつけている、という設定だったと思うのですが、望海さんが美しすぎて、仮面を外しても全く醜くないという…

クリスティーヌ役の真彩さんもめちゃくちゃかわいくて…いやなんかもう、舞台に出ている人全員顔がいいんですよ…顔がいいの大渋滞。語彙力が消滅しました、とにかく顔がいい!

 

⑥ショーがすごい

本編が終わって、大階段が出現。一糸乱れぬラインダンスを、これテレビで見たことあるやつ…とぼんやり眺めていた私の目の前に広がったのは、ひたすらに美しい景色。

仮面を外し、傷?を模したメイクもとってとにかく麗しい望海さんと、とにかくかわいい真彩さん二人のダンス。

もし、ファントムが醜い姿でなかったら、きっとテノール歌手としてオペラ座のスターとなっていたのかな。そして、クリスティーヌと巡り合って、こんな風に踊るのかもしれない…
いや、もしファントムが殺されることなく生き続けていたら。きっと、クリスティーヌとファントムは愛し合っていたはず。クリスティーヌの目にはファントムが美しい姿で見えるようになるのかもしれない。ファントムの心の純粋さがそう見えさせるのではないか…

そんなことを考えていたら、涙で視界が曇る…

記憶がごちゃごちゃなのですが、銀橋を一人で歩く望海さんの去り際のウィンクに私の心臓は撃ち抜かれました。ショーはすごい。

 

⑦宝塚最高

望海さんのウィンクによって、本編の記憶が飛びました。嘘、飛んだのは語彙力です。

歌が上手い、ダンスが上手い、衣裳が綺麗、というか顔が綺麗、目に映る全てが美しい。これが私に言えることの全てです。

望海さんの澄みきった冬の空のような、それでいて日の光の暖かさを感じさせるような、言葉ではうまくいい表すことのできないほど美しい歌声に心が震えた記憶は私の宝物です。

 

⑧チケットがとれない

素晴らしすぎた舞台から無事帰還し、宝塚最高!またみたい!絶対みたい!モードに突入したのですが、宝塚ってチケット取るのめちゃくちゃ難しい…

実は『ファントム』の前に『エリザベート』を観に行きたいと思っていたけど、チケットが一枚もとれず…

Kバレエはプリンシパルの退団公演や熊川さん出演回でない限り、めったにチケットが完売することはないので、公演期間中の買い足しがかなり容易なんですよね。公演前日に急遽遠征を決めることもできる。

なのに、『ファントム』はライブビューイングのチケットまで売り切れていて…泣

チケットの取り方には熟考が必要ですね…

 

雪組を観に行ったのに、どうしても気になる月組の月城かなとさん

月城かなとさんのことは、『ファントム』を観に行く前から知っていました。

『ファントム』の前に宝塚への知識をつけておこうとYouTubeで動画を漁っていたのです。そこで目が止まったのが『エリザベート』の初日映像。チケット取れなかったやつ…と思いながら見ていると、ルキーニ?いや、美しすぎる…
だって、帝劇『エリザベート』のルキーニは結構薄汚れた感じだったもん…ん?美の暴力…月城さんって方なのね…覚えておこう…

→キャトルレーヴで月城さんのお写真を購入(なぜ望海さんのお写真も買わなかったのか、今めちゃくちゃ後悔している)→Twitterで情報収集→意外とぽわぽわした話し方にギャップを感じる→好き!(みやれいこって沼…)

 

というわけで、絶賛宝塚勉強中です。雪組月組だけでなく、全組一通り見ていきたい…!新しい好きが見つかって、今とってもわくわくしています!楽しい!

 

 

 

久しぶりにブログ書きました。ドンキもくるみも第九も感想残してない…カルメンはちゃんと書きたい…!