Kバレエの「くるみ割り人形」を見てきました。
雅也さんの主演回!そして王子役!
くるみ割りは大好きな演目なので相当期待値が高かったのですが、本当に素晴らしかったです。
一幕
まず、クララがすごく可愛い…!表情豊かで繊細で、とっても優しい少女という感じ。ドロッセルマイヤーによる人形劇が終わった後、ねずみに変えられてしまったマリー姫に駆け寄って、悲しそうにそっと触れていたシーンが印象に残っています。
くるみ割り人形を助けに行くために時計の中に入るシーンの葛藤もすごく伝わってきました。クララに感情移入しすぎて、一緒にハラハラドキドキ…
フリッツたちがねずみを追いかけていた時、ドロッセルマイヤーが血相を変えてねずみを掴み上げるシーンは、ミステリアスだけど情に厚い彼の性格がよく出ていた気がします。杉野さんのドロッセルマイヤーは白髪交じりのおじさま、というよりは才能溢れる青年って感じがします。
フリッツの佐野さんも良かったです。クレオパトラではガイド役だった方よね…?ジャンプの高さと回転の美しさが突出していたと思います。
そして、雅也さん…!
呪いが薄くなって、仮面が外れた時の表情が本当に素敵でした。
人形らしいカクカクした踊りでも、彼特有の伸びやかさは失われていなくて、とてもよかった…優しくて気品があって、最高です。
雪の国の場面は降雪量の多さにびっくり…
オペラグラスを覗いたら、スノードームの中に入ったかのような感覚を覚えました。本当に、夢のような空間だった…美しすぎる…
浅野さんの踊り好きです。すごくテンポの速い振付にもかかわらず、のびやかで綺麗でした。コールドも揃っていて本当に美しかった。チュチュの部分だけ雪が積もらずに、円の形が床に残っていたのも綺麗。夢を見ているようだった…
二幕
二幕のお菓子の国(熊川版は人形の国)が大好きなんです…!
小学生の頃、バレエの発表会で花のワルツを踊ったのと、小さい頃絵本か何かでくるみ割りを読んで、挿絵がすごく綺麗で印象に残っているからかな…とにかく二幕が楽しみで楽しみで…
ほとんどのバレエ団が花のワルツを最後に持ってくるとおもうんですけど、kは最初なんですね。新鮮でした。花のソリストの雅也さんも見たかったな…
クララと呪いの解けたマリー姫が一緒に踊る場面が良かったです。
衣装が似ていたことと、瀬屑さんと美奈さんの身長が近かったからだと思うんですけど、二人の姿が姉妹のように見えました。(人形の国の王と王妃がクララのお母さんお父さんと瓜二つなのも気になるんですよね。どうなんだろう…邪推かな…)
そして、二人をサポートするドロッセルマイヤーと王子も良かった。
雅也さん、王子役が似合いますね。
マリー姫の呪いが解けた時の安堵感、仲むつまじそうに視線を合わせる姿、笑顔、全てがキラキラしていて、本当に素敵でした。
アラビア人形の杉山さんがとっても美しかったです。体が柔らかすぎて、驚きの連続でした。そして、堀内さんの色気…
中国人形は超絶技巧って感じですごかったです(語彙力)裏拍とるの難しそう…
杉野ドロッセルマイヤーがクララのティアラをつんつんしている場面があって、すごく可愛かったです。クララがドロッセルマイヤーをすごく信頼していて、ドロッセルマイヤーもクララが可愛くて仕方がない。そんな二人の関係性がツボでした。
パドドゥ、幸せの具現化、幸せという感情を世界中から集めてぎゅっとした形、なんというかもう…本当に幸せでした。
マリー姫を見つめる王子の一挙一動が素敵なんです。リフトの前かな?マリー姫が駆け寄ってくるのを手を広げて待つ、雅也さんの笑顔が本当に幸せそうで、泣きました。
くるみ割りのパドドゥは難しいリフトがいっぱいあるイメージなのですが、それでも手先足先はいつも通り綺麗で、余裕があって…キラキラしていました。
ソロもやっぱり素敵で。雅也さんのジャンプは空中での滞空時間がすごく長い!形も一つ一つ綺麗だから、流れるような動きでも印象に残ります。リボルター?が見られて嬉しかったです。
コーダでの全員が同じ振り付けを踊る部分、すごく揃っていて大好きです。パドドゥあたりから涙腺が崩壊していて、所々ぼやけて見えたのが反省点。次は一ミリも見逃したくない…!
ラスト、クララが窓を開けて、プレゼントに気がつき、切羽詰まった感じで封を開ける部分、よかったなあ…
最初から最後までクララに感情移入しきりでした。瀬屑さん、とっても素敵!
大好きな演目を大好きなダンサーさんで見ることができて、何よりも幸せでした。
幸せ溢れる、夢のような二時間でした。最高のクリスマスになったなあ…「クリスマスだから最高の夢を見よう」という謳い文句がぴったりすぎる。
くるみ割りをもって、バレエ納めです。来年は「new pieces」から!楽しみ!